AI全盛時代を迎えた製薬工場とは

2045年4月1日、アムロはいつものように自分が勤める製薬工場に出勤するために、契約しているUber-skyの空飛ぶ自動車で出勤をするところだった。そこでふと、あることを思い出しました。

「そうだ、2045年というと、20年ぐらい前にシンギュラリティ(技術的特異点)が起こる年だなんて科学者の人たちが言っていたなぁ。」

しかし、すでAIは企業活動、生活のあるゆる場面で利用されているけれども、人類がAIを完全に制御しているので、全くそんな心配はなくなってしまったな。ま、とにかく、人類はAIの美味しいところだけ利用できているわけだから最高だぁ」

そんなことを思いながら、歯磨きをしていると、歯ブラシから信号を受け取った洗面台の鏡に埋め込まれた家庭医学AIが、「右下奥から3番めの歯の歯茎に歯槽膿漏の傾向が見られます。明日からの歯磨き粉は歯槽膿漏用の歯磨き粉に変更しておきます。」と反論を許さない感じのきつい口調で指導されました。2045年に歯磨き粉は毎日その人の体調や健康状況に合わせて、3Dプリンターが1回分を作って使用していることが当たり前になっていました。

また、15年ぐらい前から、薬や健康関連の商品については、歯ブラシ、靴、シャツなど身体に触れるものに混入されているナノマシンやいびきや体温などをスキャンする統合型ホームAIが、個人の毎の情報を取得して、病気になる前に改善されてしまう「未病」が実現されており、病気になってしまった場合に限り、個人の症状に合わせて調剤されるということが一般的になっていました。

さて、アムロは工場に出勤すると生産ラインでは、世界中の患者への処方データ(。。。とはいうものの未病が一般的になっており、少ないデータではあるが)から、AIが分析した結果、製品のデザインスペースの変更が行われることになり、AIが算出した製法及び原材料の配合が自動的に厚生労働省に送信され、厚生労働省のお薬安全QA-AIがその審査を開始しているところでした。

同僚の話では、だいたい審査完了まで2時間。コーヒーでも飲みながら生産再開を待とうと誘われて、会社のカフェテリアに来ました。「そ〜いえば、先日、木星の衛星エウロパに送ったうちの薬の3Dデータが、途中でハッキングされてデータ改ざんされて、3Dプリンターで薬を飲んだ人が病院に担ぎ込まれたらしいよ」「なかなかいつもの時代もGDPは難しいなぁ」。。。。