Smartsheet基礎操作編⑥:共有と権限設定の基本と注意点

「誰に・どこまで見せるか」を正しく設定しよう

Smartsheetは、チームでの情報共有を前提としたツールです。
しかし、「うっかり編集されてしまった」「本当は見せたくない内容まで共有してしまった」など、共有設定のミスがトラブルにつながることも少なくありません。

今回は、共有と権限設定の基本と、実務で役立つポイントを解説します。

Smartsheetの「共有」とは?

Smartsheetでは、作成したシートを他のユーザーと「共有」することで、複数人が同時に確認・編集できます。
共有には、権限レベルの設定があり、誰が・どこまで操作できるかを細かく制御することができます。

設定できる主な権限レベル

権限設定の注意点

  1. 「誰でも編集可」での共有は要注意
    特定のシートをの公開オプションで「誰でも編集可」の設定を行うと、ログインをしていないユーザーでも編集を行うことができるようになります。
    より多くのメンバーとリアルタイムでやり取りができるようになる反面、誰が変更したのかを追跡できなくなるため、慎重に運用しましょう。
  2. 最小限の権限で共有する
    とりあえず編集者権限で共有は便利ですが、意図せず列やデータを編集されてしまうリスクもあります。
    そのため、業務に応じて最適な権限を設定することが大切です。
  3. 機密情報の管理には非公開列や分割シートで対応
    Smartsheetでは、「列単位の非表示設定」はできません。機密情報は別シート化し、アクセス制限を設定するなどの対策が必要です。

共有の活用アイデア

  • 社内チームには「編集者(共有不可)」で共有し、責任者だけ「管理者」に
  • クライアントには「閲覧者」として共有し、状況だけ見せる運用に
  • 組織外の取引先には、Googleドライブ連携やPDF出力で情報を提供

まとめ

共有と権限設定をうまく使うことで、Smartsheetは「情報共有+編集ミス防止」が両立できる安全な業務ツールになります。

次回は、Smartsheetをさらに便利に使いこなすための「ビュー(表示形式)」機能についてご紹介します!