AWS Summit2016でよく出てきたキーワード、DevOpsって
AWS APNパートナーSummit2016 でお話されたヴァイスプレジデントのテリー・ワイズさんが、その講演の中で何度も出てきたキーワード。
「 DevOps 」
DevOpsとは、Development & Operations。開発と運用が協力し合って、スピーディーに現場のニーズを実現化していくことを言います。極端な例をいうと、DevOpsを実現できると、1日数十回の本番リリース行うことも可能であるということです。
ここで。。。。となるのは、まー面倒くさそうには思いますが、これが現実的にできていないのははなぜなのか?そもそも、そんなスピード感のある仕事をしていないということもあるかもしれませんが、できるような体制を整えておくことはいいことではないのかなと思います。
DevOpsがこんなに話題になるのは、現実的に実施するのが難しいということがあります。それはDevとOpsは利益が相反する運命にあるようなのです。わかりやすいように、Devを「IT開発部門」、Opsを「IT運用部門」としましょう。なるほど、なんとなくわかってきたような気がするでしょう。
では、なぜ開発部門(Dev)と運用部門(Ops)が利益相反するか?登場人物を少し増やしますが、利用者(現場)、開発部門(Dev)と運用部門(Ops)はその役割が異なっています。
利用者はスピード感のあるタイムリーなサービスのリリースを求めています。しかし、開発部門は案件が固まったものから順番に開発を進めて、次々にリリースすることを目的にしていますので、優先順位が度々変更かかるようなタイムリーなリリースは難しくなっています。さらに、運用部門は安定的な運用を目的にしているので、次々の新しいリリース(新規、変更、追加など)では管理が難しくなってきます。
さらには、企業のシステムとしては、通常本番環境を操作できるのは運用部門だけとなっている場合が多いと思います。そうなると、トラブルが起こった際のログでさえ、開発チームは直接見ることができず、運用部門いちいち依頼して、トラブル対応することになるという、スピード感の無さが大きな問題となる場合もあります。さて、このような状況の中で、さらにはサービスのリリースをタイミングを1日数十回に増やすなど、とんでもないことのように思われます。
しかし、アジャイルのような臨機応変な開発チーム開発体制と、高度な構成管理ができれば、実現は難しくないようにも思われます。
当然のことならがら、インフラも大切な要件です。AWSのようなクラウドも必須の要件となると思います。AWSではWEBサーバー・DBサーバーなど、インフラ設備がその当日に調達できるなど、素晴らしいスピード感です。
これからの時代は、大手の企業よりも中小企業のような、進路変更など判断の早い、即実行できるスピード感がある企業が伸びていくことになるのかなぁ。。。と考えています。
AWS Summit Tokyo 2016 Day3 – 2016 / 6 / 3 (金) Tech Track
DevOps on AWS: Deep Dive on Continuous Delivery and the AWS Developer Tools 日本語同時通訳版
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