FDAは、連続製造に関するguideline(draft)を発出
2月27日、FDAは、“Statement from FDA Commissioner Scott Gottlieb, M.D., and Janet Woodcock, M.D., director of the Center for Drug Evaluation and Research on FDA’s modern approach to advanced pharmaceutical manufacturing2を発出した。
ここでは、ICHと連携して、2021年発効を予定している、また、FDAが期待している最新の医薬品製造システム;連続生産に関して、広く医薬業界の意見を聞きたいことが述べられている。
また、発出された draft guideの趣旨と概要を、下記の様のまとめた。
Draft Guidance – Quality Considerations for Continuous Manufacturing
https://www.fda.gov/downloads/Drugs/GuidanceComplianceRegulatoryInformation/Guidances/UCM632033.pdf
このガイダンスは、CDERが所管する低分子固形経口医薬品の連続製造に関する品質上の検討事項に関するFDAの現在の考え方に関する情報を提供する。 このガイダンスは、いくつかの重要な品質の検討事項を説明し、連続的な製造工程によって製造される低分子の固形経口製剤について、NDA、ANDA、NDAおよびANDAの補足文書で申請者がどのように検討すべきかについての提言を提供する。
ドラフトガイダンスに記載されている品質上の検討事項に関する一般的なコメント、低分子固形経口医薬品の連続製造のための管理戦略、設備、およびプロセスバリデーションの考慮事項に関するコメントを含めて募集しています。 一般的なガイダンスに対するコメントに加えて、FDAは以下のトピックに関するコメントおよび関連する追加情報を求めています。
(1)プロセス分析技術システムによるデータの保管および取り扱い
(2)直接測定が不可能な状況(例えば、低用量化合物)に対する潜在的なアプローチ
(3)連続製造を採用している製造業者
(4)日常的なモデルの保守および更新に関するリスクベースの報告
(5)大きなサンプル(例えば、LargeN)を用いた統計的アプローチ
FDAは、最終的なガイダンスまたは追加のガイダンスに含まれる可能性があるトピック、およびその他の代替アプローチに関するトピックについてのパブリックコメントを求めています。
このガイダンスに加えて、製品固有の継続的な製造に関する質問がある製薬会社は、Emerging Technology Programに提案を提出すること。
このDraft guideへのcommentは、5月末までに提出。
Guidelineの概要
A.Key Concepts of Continuous Manufacturing.
- Process Dynamics.
既存のバッチ生産の技術、知見に基づいて、risk baseで、決定してゆく - Defining Batches for Continuous Manufacturing Processes
バッチは、基本時間単位を用いる(生産時間)
B.Control Strategy
- Input Material Control
基本、原料供給も連続的に投入 - Process Monitoring and Control
Just fitの管理システムが求められる、検討点は、PATの考えから、IPC, Productの規格、サンプリングの場所、タイミング、分析法とdata分析、 - Material Diversion
不適合品の検出と排斥 - Real Time Release Testing
PATに基づく、判定、NIRの利用等 - Specification
ICH Q6に即した出荷規格 - Equipment
長時間連続運転の仕様の機器 - System Integration, Data Processing, and Management
全工程の管理を行うため、常時モニタリングと分析の解析と判定機能を持つシステムの構築
C.Process Validation.
- Stage 1 – Process Design
連続生産に耐える機器、システムの設計 - Stage 2 – Process Qualification
- Stage 3 – Continued Process Verification
実際に長時間の連続生産を行っての検証