FDA 手もみ洗浄剤の有効成分に関する規則を発出。

FDA issues final rule on safety and effectiveness of consumer hand sanitizers

FDAは4月11日に、水で希釈しない手もみ洗浄殺菌剤の有効成分の規制に関する最終ルールを発出した。
https://www.fda.gov/NewsEvents/Newsroom/PressAnnouncements/ucm635793.htm

要約すると、トリクロサンや塩化ベンゼトニウムを含む28種類の有効成分は、一般消費者向け消毒薬に使用するには、OTCドラッグレビューに基づく評価には適さないとのFDAの前回の決定を再確認した。
この中で、塩化ベンザルコニウム、エチルアルコール、およびイソプロピルアルコールの3つの有効成分は、OTCとして承認されることが予定され、現在;FDAは業界に対して、追加の効果、安全性のdataの提出を求めている。
現時点で、CDCは、アルコールを60%以上含むアルコールベースの手指消毒剤の使用を推奨している。

この決定の背景には、2016年FDAがトリクロサンや塩化ベンゼトニウムを含む28種類の有効成分に関して、その効果・安全性に疑義を示し、業界に科学的なdataの提出をもとめたが、提供されなかったことに起因すると思われる。

尚、この決定はアメリカの官報に掲載される予定であり、この決定の施行は 2020年4月13日の予定

https://www.federalregister.gov/documents/2019/04/12/2019-06791/safety-and-effectiveness-of-consumer-antiseptic-rubs-topical-antimicrobial-drug-products-for

このため、希釈しないで使用される手もみ殺菌洗浄剤(OTC)の有効成分としては、塩化ベンザルコニウム、エチルアルコール、およびイソプロピルアルコール以外は認められなくなる。
日本の一般消費材としての販売されている希釈しないで使用される手もみ殺菌洗浄剤にも影響が出るかもしれない!!