2019年に収去した化粧品中に含まれるアスベストの分析結果を公表

FDAは、2019年に収去した化粧品中に含まれるアスベストの分析結果を公表した。

 

2019年、化粧品の原材料であるタルクにアスベスト(長針状)が、含まれていることが検出され、回収が行われた。今回は、FDAが収去して、外部の試験機関;AMAに分析を依頼していた。その最終結果を3月9日に発出した。結果は、52製品のうち9件にアスベストが、検出された。検出された製品は、回収が行われた。FDAは、安全を保つため、本年度も収去を行うことを言及している。

下記にFDAのニュースの私訳を添える。

FDA In Brief: FDA Releases Final Report of Talc-containing Cosmetic Products Tested for Asbestos

March 9, 2020 Media Inquiries

https://www.fda.gov/news-events/fda-brief/fda-brief-fda-releases-final-report-talc-containing-cosmetic-products-tested-asbestos?utm_campaign=030920_FIB_Final%20report%20on%20talc%20containing%20cosmetic%20products%20tested%20for%20asbestos&utm_medium=email&utm_source=Eloqua

 

食品安全および応用栄養センターの部長スーザン・メイン博士によると;

「FDAは、化粧品の潜在的な汚染から消費者の安全性を保つことに取り組んでいます。この取り組みの一環として、2018年9月、FDAはAMA Analytical Services、Inc.(AMA)に、特定のタルクを含む化粧品中のアスベストの分析試験を1年契約で委嘱しました。仮に、化粧品が安全ではないと判断された場合は、迅速に対応しており、今後も迅速に対応していきます。「米国国家機関とWHOの間で、アスベスト暴露の安全なレベルは知られていないという一般的な合意があります。今月初めの公開会議で、FDAは政府機関、業界の専門家、および一般からの意見を募り、アスベストやその他の有害が疑われる長針状鉱物粒子の特性評価と分析評価が可能な標準試験法、方法論、用語、基準の開発をサポートしました。タルクを含む化粧品または成分としてタルクを配合した化粧品に汚染物質としてアスベストは存在する可能性があります。この分野での作業は継続中であり、更新されることがあれば、引き続き公開します。」

  • FDAは 3月9日、タルクが含まれる化粧品中のアスベストの有無を試験するため、1年間のAMAで分析を委嘱して、6分割したのAMA Analytical Services、Inc.の最終レポートを発行しました。
  • これらの結果は、43のサンプルがアスベスト陰性で、9つのサンプルにアスベストが陽性であることを示しました。
  • 昨年、FDAは直ちに肯定的な結果を一般に通知し、影響を受けた企業とのその後のリコール等の協力をしました。 この最終レポートには、2019年にAMAによってテストされたタルク含有化粧品の陰性、陽性の結果が網羅されています。
  • FDAは、2020年に 別のタルクサンプリング収去を実施し、AMAによる盲検試験を加えた分析を行います。陽性の結果があれば、FDAは公開します。

最終結果は2021年初に発出の予定です。

結果は、下記のURLにて、閲覧可能。

https://www.fda.gov/media/135901/download

https://www.fda.gov/media/135902/download

https://www.fda.gov/media/135905/download

https://www.fda.gov/media/135906/download

https://www.fda.gov/media/135908/download

https://www.fda.gov/media/135909/download