ビスフェノールAの安全性・規制強化

ビスフェノールAの安全性・規制強化

 

EUは、添加剤:ビスフェノールAに関する規制強化を定めた、EU 規則を改訂した。

COMMISSION REGULATION (EU) 2018/213 of 12 February 2018 on the use of bisphenol A in varnishes and coatings intended to come into contact with food and amending Regulation (EU) No 10/2011 as regards the use of that substance in plastic food contact materials 」<添付、EU directive参照> 

ビスフェノールAは、ポリカーボネート製樹脂容器、容器のコート剤等の成分として使用されてきています。その毒性が知られていましたて、その体内への取り込みが懸念されてきていましたため、EUでは、以前2011a specific migration limit (SML) of 0,6 mg of BPA (ビスフェノールA)per kg of food (mg/kg)と規制していた値を見直し、より低い値を設定した。

概要;

1.    内部コート樹脂から、溶出するビスフェノールAの基準;<0.05mg・Kg  (0.05ppm) <参考:食品衛生法の規格基準においては、ポリカーボネート製器具及び容器・包装からのビスフェノールAの溶出試験規格を2.5μg/ml(2.5ppm)以下と制限しています>

2.    新たに制定されたビスフェノールA摂取基準は、4 µg/kg bw per day <参考:耐容一日摂取量※が1993年(平成5年)に、0.05mg/kg体重/日と設定されました>

3.    適当期限

2018年9月6日までに、当該の規制に適合しない製品は、市場・店頭から排除されること。

 

このため、下記のQ&Aにて発表されているビスフェノールAの規制基準等は、早晩改訂されると思われます。

参考; ビスフェノールAについてのQA

平成22115日更新

厚生労働省食品安全部基準審査課

http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/kigu/topics/080707-1.html

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